大切なペットの存在はパートナーとして私たちの人生に幸せや癒しを与えてくれます。しかし、先日、私はそんな大事なパートナーを失ってしまいました。そう、天国へ旅立ってしまったのです。
いつか来るとわかっていても悲しいもの。私は何も考えられなくなってただただ涙があふれてくるだけでした。しかし、今まで私を幸せにしてくれたペットをしっかりと送り出してあげたい。感謝や愛情を伝えたい。そう思い、葬儀のお花をどんなものにしようか考えまました。
いろいろ調べてみて、お花は贈るタイミングやマナー・注意点がいくつもあるということを知ります。私はどうやって選んだらいいか、どんなものは避けた方がいいのかをすごく悩みました。最終的に、私はカーネーションをお供えしました。
少し心が落ち着てきて、私と同じように悩む人もいるのでは?と考えるようになります。
そこで今回は、そんなお悩みを持つ方に向けて、私の実体験をもとに解説していきます。
自分のペットが亡くなったときに贈るお花はもちろん、友人のペットが亡くなったときに贈るお花の選び方も解説しています。
- どんなときにお花を贈ったらいいのか
- お花を贈るときのマナーと注意点
- ペットが亡くなったときに贈る花の選び方
- ペットが亡くなったときに贈るお花で相応しくないもの
ペットが亡くなったときのお花を贈るタイミング
ペットが亡くなったときのお花を贈るタイミングは、このように、さまざまな場合があります。
- ペットのお葬式
- 火葬や埋葬をするとき
- 埋葬後や納骨後
それぞれのタイミングについて、詳しく見ていきましょう。
ペットのお葬式
ペットのお葬式は、ペットとの別れを惜しむとともに、ペットの生涯を振り返る大切な儀式です。ペットのお葬式にお悔やみのお花を贈る場合は、事前にお葬式の日時や場所、形式などを確認しておきましょう。
お葬式に参列する場合は、お花は直接持っていくか、お葬式の前日までに届けるようにしましょう。
友人のペットのお葬式などで、参列できない場合は、お葬式の当日か翌日に届くようにしてあげましょうね。
火葬や埋葬をするとき
ペットの火葬や埋葬の時にもお花を贈ることになります。友人のペットが亡くなったときに、お悔やみのお花を贈る場合は、事前に火葬や埋葬の日時や場所、形式などを確認しておきましょう。
火葬の時には一緒に入れられないお花があるので下記のようなものは送らない方がいいかもしれません。
- 色が濃い花
- 樹脂製の造花
葬儀の際に贈るお花であまりふさわしくないものについて、詳しくは後述します。早く知りたいという方はこちらをクリックしてみてください。(下にスクロールします。)
埋葬後や納骨後
自宅に小さな仏壇を作ったり、ペット霊園で埋葬・納骨をする方は多いのではないでしょうか?その時、ペットの性格に合わせたお花や感謝を伝える花言葉を持ったお花などをお供えします。
仏壇の大きさなどによってお悔やみ・お供えをするお花のサイズを変えることを意識しましょう。もし大きすぎると邪魔になってしまう可能性があります。
友人のペットが亡くなったときにお悔やみのお花を贈るときは、お墓や納骨堂の大きさを事前に聞いておくのが大事ですよ。
ペットが亡くなったときのお悔やみ花に関するマナー・注意点
ペットが亡くなったときのお花に関するマナーはいくつかあります。マナーを知って、ペットへの愛情と感謝をしっかり伝えるようにしましょう。
友人のペットが亡くなったというときは、ペットの飼い主に失礼にならないようにお悔やみのお花を選ぶが大切です。
- 花言葉に注意して選ぶ
- お花の本数に注意して選ぶ
- お花のサイズに注意して選ぶ
一つずつ解説していきますね。
花言葉に注意して選ぶ
ペットが亡くなったときのお悔やみ花を選ぶときは、花言葉に注意して選ぶようにしましょう。普段はあまりどのお花にどんな花言葉があるのか意識することがないかもしれません。
しかし、最低でも悪い意味の花言葉がないお花を選ぶようにしてください。
「こんな思いをもってこのお花を選んだんだよ。」ということを伝えながらお供えできると、ペットへの愛情が最大限伝わっていいと思いますよ。
友人のペットが亡くなってしまった時のお悔やみのお花の場合は、友人に渡すときに、「こんな花言葉があってこのペットにぴったりだと思うんだ。」ということを伝えることで喜ばれやすくなるでしょう。
赤いお花は愛情を表しますが、人間の場合は赤いお花は不適切とされることもあります。ペットの飼い主がどう思うかにも注意しましょう。
お花の本数に注意して選ぶ
お花の数に特に決まりはありませんが、一般的には奇数を避けて偶数にすると良いでしょう。これは、人間のお悔やみのお花と同様に、奇数は分けられないことを意味すると考えられるからです。
また、四や九といった不吉な数字も避けると良いかもしれません。例えば、四は死を、九は苦を連想させると考えられるからです。
お花のサイズに注意して選ぶ
お墓や納骨堂などの大きさに合わせたお花の大きさを選ぶようにしましょう。お墓に対してお花が大きすぎると邪魔になってしまう可能性がありますし、相手を困らせてしまうかもしれません。
大きすぎるお花は持ち運びや飾り付けが大変になることも考えられます。小さくてシンプルめなお花を選ぶのが無難ですよ。
ペットが亡くなったときに贈る花の選び方
ペットのお悔やみのお花の中でも、特にご供養花は、ペットの魂を安らかにさせるとともに、ペットとの思い出をいつまでも残すためのお花です。ご供養花を選ぶときには、以下のようなポイントに注意して選ぶとよいでしょう。
- ペットとの思い出に関係ある花を選ぶ
- 花言葉を意識して選ぶ
- ペットの性格に合わせた色のお花を選ぶ
- 長期間飾ることができる花を選ぶ
- 今の季節に一番きれいな花を選ぶ
ペットとの思い出に関係ある花を選ぶ
ご供養花を選ぶときには、ペットとの思い出に関係ある花を選ぶと、ペットへの想いをより強く伝えることができるでしょう。例えば、ペットが好きだった花や、ペットと一緒に見た花、ペットの名前に由来する花などがあります。
また、ペットの種類や毛色に合わせて花を選ぶと、ペットの姿を思い出しやすくなるのでおすすめです。首輪の色に合わせるのもいいですね。
花言葉を意識して選ぶ
ご供養花を選ぶときには、花言葉を意識して選ぶと、ペットへのメッセージをより具体的に伝えることができるでしょう。
感謝や愛情を伝えたい時は「ありがとう」「愛してる」といった花言葉を持つカスミソウやチューリップなどですね。
ペットのご冥福や安らぎを祈りたい場合は、永遠や安息などの花言葉を持つ花を選ぶのも良いでしょう。
花言葉は、花の種類や色や数によって変わることがあります。インターネットで調べたり、お花屋さんに直接聞いてみるのがおすすめです。
お花の色によっても花言葉は変わりますが、一般的なお花としてこれらが挙げられます。参考にしてみてください。
お花 | 花言葉 |
カーネーション | ・無垢で深い愛 |
ユリ | ・純粋 ・無垢 ・威厳 |
ひまわり | ・私はあなただけを見つめてる ・憧れ |
バラ | ・情熱 ・愛情 ・あなたに出会えて本当によかった ・愛しています ・別れ |
ペットの性格に合わせた色のお花を選ぶ
ご供養花を選ぶときには、ペットの性格に合わせた色のお花を選ぶと、ペットの個性をより表現することができます。ペットが明るくて元気な性格だった場合は、赤やオレンジや黄色などの明るい色の花、優しくて穏やかな性格だった場合は、ピンクや白や水色などの優しい色の花を選ぶと良いかもしれません。
長期間飾ることができる花を選ぶ
ご供養花を選ぶときに長期間飾ることができる花を選ぶのもおすすめです。
ただでさえペットが亡くなって辛いときにお花の管理をこまめにやらないといけないのは大変ですよね。
例えば、切り花は水やりや日光などの管理が必要で、数日から数週間で枯れてしまうことがあります。一方、鉢植えや多肉植物は、水やりや日光などの管理が少なくて済み、数ヶ月から数年ほどもつでしょう。
また、造花やドライフラワーの場合は、水やりや日光などの管理が不要で、ほとんど枯れることがありません。
今の季節に一番きれいな花を選ぶ
今の季節に一番きれいな花を選ぶことを考えてみるのもおすすめです。
春の場合は、桜やチューリップや水仙、夏の場合は、ひまわりやユリやアジサイ、秋の場合は、コスモスやダリアや紅という形です。
ただ、もちろんお花によっては花言葉があまりよくないというものもあります。そこには注意して選ぶことが大切です。
季節に合わせたお花を選ぶというのも一つの選択肢ですが、花言葉やペットの性格などとあわせて考えるのが良いと思いますよ。
ペットが亡くなったときに贈るお花で相応しくないお花・植物
ペットが亡くなったときに贈るお花や植物は相応しくない者があります。しっかりと確認して避けるようにしましょう。相応しくない花や植物は、ペットの魂を不安にさせたり、ペットの飼い主に失礼になったりすることがあります。
- トゲがある花や毒がある植物
- ドライフラワー
- 樹脂製の造花
- 色が濃い花
このようなお花や植物は避けるのが無難です。それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
トゲがある花や毒がある植物
ご供養花に相応しくない花や植物の代表的なものは、トゲがある花や毒がある植物です。トゲがある花や毒がある植物は、ペットの魂に傷をつけたり、ペットの飼い主であるあなたに危険を及ぼしたりすることがあります。
ただし、すべてのものが悪いわけではありません。しっかりとトゲを取っておく場合は特に問題はありません。トゲのあるお花や植物をお供えしたり、お悔やみの花として贈ったりする場合は丁寧にトゲが取れているか確認するようにしましょう。
ドライフラワー
ドライフラワーはご供養花にふさわしくないと考える人もいれば全然問題ないという人もいます。ペットを亡くしてしまった友人にお花を贈る場合はその方がどう思うかをしっかりと考えてから贈るようにしましょう。
あなた自身がペットを亡くしてしまって、ドライフラワーをお供えする場合は特に問題ありません。
ドライフラワーは枯れた花になるので人間の供養の場合は決して縁起がいいものではありません。嫌だと感じる方もいるようです。
樹脂製の造花(副葬品の場合)
樹脂製の造花を火葬や埋葬の際の副葬品としてペットの遺体に添えるのは控えるようにしましょう。火葬の際に燃え残ったり、埋葬の際に土に還らなかったりすることがあります。
また、樹脂製の造花は、長期間飾ることができるという利点がありますが、ペットの魂に対しては敬意がないと考えられることがあります。
色が濃い花(副葬品の場合)
ご供養花で火葬や埋葬の際の副葬品としてペットの遺体に添える場合は色が濃い花は避けるようにしましょう。火葬の際に色の濃い花があると、ご遺骨に色が移ってしまうかもしれません。
お墓にお供えする場合は特に問題はないので、副葬品の場合のみ気を付けるようにしましょう。
大切なペットへ感謝と愛情を示すお花を選ぼう
大切なペットが亡くなって悲しい気持ちはよくわかります。私も、飼っていたペットが亡くなって何も考えられなくなってしまいました。立ち直るのに時間もかかりましたし…。
でも、葬儀はペットを送り出してあげる大事な儀式。定期的にお供えするお花もペットへの敬意をしっかり払ってあげたいものです。
あなたがペットへ伝えたい言葉をお花にのせてお花を選んであげることでペットもきっと喜んでくれるのではないでしょうか?