拾った羽であれ、愛鳥の羽であれ、とてもきれいなものに変わりません。特に、愛鳥の場合は、私たちにとって特別なもの。美しさや独自の模様が込められ、愛鳥との絆の象徴です。
その愛おしい存在を永遠に身近に感じたい。そう願う方も多いでしょう。
そんな願いをかなえるための、鳥の羽を使ったアクセサリーの作り方をご紹介していきます。私の経験も交えながら解説していくので、少しでも参考になれば幸いです。
- 鳥の羽をきれいに洗う方法
- 鳥の羽をアクセサリーにする方法と準備するもの
- アクセサリー以外での保存方法
愛鳥といつまでも共に
あなたの飼っている鳥は何歳ですか?まだまだ元気でも、いつか終わりは着てしまいます。悲しいですが、それは変わりません。でも、私はいつまでも一緒にいたい。
そんな思いから、鳥の羽からアクセサリーを作ってみました。
実際に作ってみて、とても簡単だし、きれいなのでぜひ作ってみてくださいね。
どこへ行くにも一緒。お出かけをするにも、お仕事へ行くにもです。シンプルなデザインであまり主張の激しくないものを作れば、結構日常的に使えるのでおすすめですよ。
鳥の羽でアクセサリーを作るときはきれいにしてから
鳥の羽には、目に見えなくても汚れがついている可能性があります。「洗ったら羽がだめになっちゃいそう…」そう考える方もいるかもしれません。でも、安心してください。
洗い方を間違えなければ問題ありません。注意しないといけないところもわずかなところです。
- 洗面器などにぬるめのお湯を張る
- 中性洗剤を適量入れて全体にいきわたらせる
- 羽の軸をもって軽く振って汚れを落とす
- 水でしっかりとすすぐ
- キッチンペーパーなどにおいて軽く水気をとる
- ドライヤーや自然乾燥で乾かす
羽を洗う際にはこのような手順で行いましょう。あまりごしごししてしまうと、毛が抜けてしまうので、優しく洗うことが大切です。
また、乾かすときの水気を最初にふき取りますが、ここも優しくしてください。イメージとしては、キッチンペーパーなどで羽を挟むくらいで、ごしごしとしてはいけません。
ドライヤーや自然乾燥をさせる時には、羽の形を整えてからしてくださいね。風に飛ばされないよう気をつけましょう。
どうですか?工程が多く感じると思いますが、どれも簡単だし、優しく扱った方がいいのは何となくわかりますよね。なので、それほど難しくないと思いますよ。
鳥の羽を洗うときは中性洗剤を使用しましょう。酸性のものやアルカリのものは使用しないように気を付けてください。
洗剤は中性のものを選ぶ。これを一番気をつければあとは大体問題ありません。
きれいな鳥の羽をアクセサリーにする方法
きれいな鳥の羽をアクセサリーにする方法として、ここではこの3つの作り方を解説していきます。
・キーホルダー
・ピアス
・ネックレス
基本的に作り方は難しくありませんし、あなたの好きなものを作ってみてはいかがでしょうか?きれいに作りたいという人や長く使える方がいいと考える方は、プロにお願いしたほうがいいかもしれません。
キーホルダーの作り方と準備するもの
キーホルダーを作る際にはこのようなものを準備しておきましょう。工程としては4つです。あまり難しくないので気軽に挑戦してみてくださいね。
- 羽
- 丸カン
- ペンチ
- 接着剤
- ボールチェーン・ストラップ
- カシメ(作り方参照)
- ハサミ(ニッパー)
1.羽を準備する
まず、羽の付けににあたる部分が少し長いので、そこをはさみやニッパーを使って切って、調節します。もしあまり長くない場合は切らなくても問題ありません。
2.カシメを付ける
「カシメ」は聞き馴染みないと思いますが、羽根の軸につける、気ホルダーとして使うために必須のものです。手芸屋さんや百均などで購入することができます。
このカシメには穴が開いていて、そこにひもなどを通してキーホルダーとして使えるようにするんです。
カシメの板状になっているところを羽根の軸とあわせて、折りたたんでとめてください。ペンチを使って、しっかりと挟み込んであげてください。
3.接着剤で固定する
折りたたんで軽く固定した後に、接着剤を使ってしっかりと止めるようにしましょう。接着剤がないと、ただ挟んだだけなので、採れてしまう可能性があります。
4.チェーンやストラップを付ける
先ほどくっつけたカシメに、丸カンやチェーン、ストラップなどをつけて、キーホルダーの完成です。お好みのものをつけてオリジナルストラップを作りましょう。
ピアスの作り方と準備するもの
ピアスの作り方・必要なものはキーホルダーとあまり変わりません。まずはこのようなものを準備してください。
- 羽
- 丸カン
- ペンチ
- 接着剤
- ボールチェーン・ストラップ
- カシメ(作り方参照)
- ハサミ(ニッパー)
- ピアスの金具
1.羽を準備する
まず、羽根の軸となる部分の長さを調節します。毛の生えていないところですね。ここの部分が長すぎると不格好になってしまうので、適度な長さでハサミやニッパーを使ってカットしましょう。
2.カシメを付ける
カシメを羽根の軸に取り付けます。カシメは板状の部分と丸い穴を通せる場所があり、これをつけることで、その他のパーツと連結させられるようになります。百均や手芸屋さんで購入することができますよ。
カシメの板状の面と羽根の軸を重ね合わせて、板状の面を羽に合わせて折り曲げる。このとき、ペンチを使ってしっかりと挟み込むようにしましょう。
3.接着剤で固定する
カシメをつけただけだと、現状挟み込んだだけです。このままでは取れてしまう可能性がありますので、しっかりと接着剤でくっつけるようにしましょう。
4.丸カンとピアスの金具をつける
それができたら、丸カンをつけ、その丸カンにピアスの金具をくっつると、完成です。
基本的にはこれで完成ですが、丸カンにチェーンをつけて、そのチェーンに羽やパールなど、お好みの装飾品をつけてもかわいいですよ。
ネックレスの作り方と準備するもの
ネックレスの作り方はキーホルダーとあまり変わりません。変わるのは1カ所だけです。キーホルダーにつけるボールチェーンが、ネックレス用に長くなるだけ。そのため、説明は割愛しますね。
ただ、一点、ネックレスをつけるときの羽根は出来るだけ小さい方がいいですよ。あまり大きいと主張が激しくなってしまいます。
私は、そのままの羽根をネックレスにするのはあまりおすすめしません。どうしてもネックレスにする場合は、レジンなどで加工する方がいいと思います。
鳥の羽根をそのままネックレスにすると、服に擦れたりして、すぐにきれいさが損なわれてしまう可能性があります。そのため、レジンを使うことで、羽根のきれいさも残しつつ、保存することができるでしょう。
レジンで保存することを考えると、自分でやる方法とプロの頼む方法がありますが、長期間残しておくなら、やはりプロに頼むのがおすすめです。
私は、鳥の羽根をレジンアクセサリーにしたことはありませんが、ペットの形見をレジンのアクセサリーにしたことがあります。
その時にhappy resinさんに依頼しましたが、とても丁寧にお話を聞いてくれて、満足のいくものを作ってくれたので、プロに頼むなら、そこがおすすめですよ。
鳥の羽をとっておくにはこんな方法も
鳥の羽根を取っておく方法は、何も手作りアクセサリーだけではありません。どうしても、手間がかかってしまうので、ちょっと面倒…という人もいると思います。
そういった方はこれから紹介する方法もおすすめです。
袋に入れたり標本にしたりして保管する
鳥の羽根を保存するには、袋に入れて保存したり標本にしたりして保存することもできます。特に、袋に入れて保存するのは、とても簡単です。
ジップがついた密閉できる袋に入れるだけですから。拾った羽や愛鳥の羽をたくさん集めているという人は、羽の部位や鳥の種類ごとに袋を分けて保存するのもいいでしょう。
飼っている愛鳥の羽であれば、愛鳥の姿と見比べながら分けると、どこの部位か分かりやすいですよ。
また、標本と聞いて、ホルマリン漬けみたいなものを想像する方も多いかもしれません。でも、そこまで手の込んだものでなくても良いです。
ノートなどに、羽根を並べて張り付けておくだけでも、すごくきれいにまとまりますよ。
レジンを使って保管する
鳥の羽を使ってアクセサリーを作るところでも少し触れましたが、レジンを使って羽を保存することもできます。もちろん、羽をレジンで加工してアクセサリーにすることは出来ますが、オブジェにしてお家に飾手置くこともできます。
アクセサリーにしてもお仕事には付けられないしな…みたいな方は、お家に飾っておくのもおすすめです。
特に、最近は在宅ワークも増えているので、目に見えるところにオブジェとして飾っておく方がいいという人もいるのではないでしょうか?
せっかくならきれいに保存したいもの。自分でレジンを使って保存することもできますが、どうしてもうまくいかないこともあります。特に、羽が一枚しかなくて失敗できない…なんて時は、プロにお願いする方がいいかもしれません。
どうしても費用は掛かってしまいますが、きれいな状態を長期間保存することができますよ。
いずれ来る別れに備えよう
あなたの飼っている愛鳥はあとどれくらいの期間生きられますか?
そんなこと考えたことないし、考えたくもないという人がほとんどだと思います。でも、命には必ず終わりが来ます。
私も先日、大切なペットを亡くしてしまいました。悲しみに暮れ、何もやる気が起きませんでした。でも、お仕事はしないといけないし、ペットの葬儀を行って送り出してあげなければなりません。
終わりが来るのがしっかりとわかっていれば、ペットがいるこのかけがえのない時間を大切にしたいと思いますし、何か、思い出を形に残したいと思うのはないでしょうか?
後々後悔しないためにも、今のうちから何をしてあげられるかを考えるようにしてあげてくださいね。