いつもお家の中を走り回っていろんなことをしでかすペット。迷惑になることもあったけど、そんなペットが私の人生の中心になっていました。
しかし、もうそんな迷惑をかけられることもありません。ある日、天国へ旅立ってしまったのです。私は何も考えることができずただただ涙を流してしまいます。
「これからどうして生きていこう…」
「大切なペットをしっかりと送り出してあげたい。」
「でも何をしていいかわからない…」
「葬儀とかどんな感じでやるんだろう…」
わからないことだらけの中、ペットをしっかりと供養してあげるために必死に調べました。そこで、火葬、中でも個別葬儀というものがよさげだと思い、少しずつ行動していきました。
どんな葬儀をしたらいいかわからないし、葬儀をするまでの間は安置をしてあげるみたいだけどどうやっていいのかわからない。そんな私と同じような悩みを抱えている方の参考になれば幸いです。
- ペットが亡くなったときにやるべきこととその流れ
- 遺体の安置のやり方と準備するもの
- 葬儀の種類とおすすめの方法
- ペットの遺品・形見をどうしたらいいか
ペットが亡くなったときにやるべきこと
ペットが亡くなってしまって、最初にすることはこの3つです。
- 死後硬直前に姿勢を整える
- 身体を清める
- 遺体を安置する
死後硬直前に姿勢を整える
大切なペットが亡くなってしまうと、頭が真白になって何も考えられなくなってしまうという人も多いと思います。私も実際にその状況になってしまったのでその気持ちがよくわかります。でも、ペットが亡くなってしまった後は、死後硬直が訪れる前に姿勢を整えましょう。
手足を丸めるように内側に折った姿勢にしてあげてください。手足がピンと伸びてしまった状態で固まってしまうと、苦しそうで嫌ですよね。そうなる前に姿勢を整えてあげましょう。
また、この後、安置と呼ばれる作業をするのですが、その際にも姿勢を整えておいた方が楽になりますよ。
季節や体に大きさで変わるみたいですが、一般的には2時間ほどで死後硬直が始まるようです。
身体を清める
ペットの姿勢を整えた後は、体をきれいにしてあげましょう。毛並みが乱れてしまっているのをとかしてあげたり、もし少し汚れてしまっている箇所がある場合は湿らせた布などでやさしく拭いてあげるといいですよ。
死後硬直が終わって、全身の筋肉が緩むと、口やお尻から体液が漏れ出てきてしまうかもしれません。その時も、しっかりきれいにしてあげてくださいね。
遺体を安置する
亡くなったペットの体をきれいにしたら、タオルや毛布などを巻いて安置をしてあげます。最近はペット用の棺をネットやペットショップで購入することができるので、ぴったりのものを選んであげると良いでしょう。
「どんな箱・棺がいいんだろう。」そう悩む人もいると思います。しかし、正解はありません。個人的には、ペットの性格や毛の色などから考えてみるのがおすすめです。人懐っこくて愛らしい性格ならピンク、少しクール。シャイな性格なら淡い水色とかいかがでしょうか?
もちろん、すぐに購入できないという人もいるでしょう。そういった方は一旦余っている段ボールなどを使用してもいいですね。
どうやって遺体を安置したらいい?準備は?
「ペットが亡くなって安置をしたらいいというのはわかったけどどうやってしたらいいの?」
「何を準備したらいい?」
私がペットを亡くしてしまった際に、最初に悩んだところはここです。そこで、私の実際の経験から流れと準備するものを解説していきますね。
- 遺体を入れる箱を準備する
- 遺体を冷やしてあげる
- 箱に敷物を敷いて寝かせる
遺体を入れる箱を準備する
まず最初に、ペットのサイズに合った、遺体を収めるための箱・棺を準備します。ペットショップやペットの葬儀業者、インターネットなどで購入することができます。
すぐに箱・棺を用意できない場合は、一旦お家にある段ボールなどで代用して、後でちゃんとしたものを用意してあげるといいですよ。また、遺体が暖かくなってしまうと腐敗が進みやすいので、保冷剤やドライアイスも準備します。
用意する箱はちょうどいい大きさにしましょう。小さすぎると窮屈ですし、広いと遺体の保冷効果が薄まります。
遺体を冷やしてあげる
ペットを安置する箱・棺の用意ができたらペットの体を冷やしてあげましょう。冷やしてあげないと、内臓等の腐敗が進みやすくなってしまいます。
保冷剤やドライアイスをタオルで巻いて、ペットのお腹や頭のあたりをしっかりと冷やしてくださいね。
特に、夏場は2日~3日ほどお家で安置をする場合はエアコンをつけてお部屋全体の温度を下げてあげることが大切です。ドライアイスがないという方も多いと思いますが、アマゾンなどで購入できるので意外と手軽に入手できます。
ドライアイスは保冷剤よりも冷却力があって、長時間使用できるので、おすすめです。
箱に敷物を敷いて寝かせる
箱の準備ができたら毛布やタオルなどを敷いて柔らかい状態にしましょう。床の硬いところに寝かせるのはかわいそうですよね。それに、体液が出てきてしまった時も、箱・棺や床が汚れるのを防いでくれる役割もあります。
ペットに、タオルや毛布などを巻いてゆっくりと寝かせてあげます。お腹側は内臓があるので、腐敗していかないようにしっかりと冷やしてあげてくださいね。
安置をしたら葬儀の手配をして天国へ送り出してあげよう
ペットの葬儀は大きく2種類あります。それは個別葬儀と合同葬儀です。火葬や土葬という方法は聞いたことがあるのではないでしょうか?ここでは、より一般的な火葬に焦点を当てて解説していきます。
つまり、火葬には2種類あって、それが個別葬儀と合同葬儀です。
ペットを亡くしてしまったのが初めてという方はどんな葬儀方法があるのかわからない…という人がほとんどだと思います。分かりやすく説明していくので安心してくださいね。
個別葬儀
個別葬儀では、ペット一匹ひとりに焦点を当てたセレモニーが可能です。ペットとの特別な思い出や絆に思いをはせながら、感謝の気持ちを込めて天国へ送り出してあげることができます。
個別葬儀のメリット | ・遺骨を引き取ることが可能。 ・火葬に立ち会える。 ・拾骨が可能。 ・お別れのセレモニーが可能。 |
個別葬儀のデメリット | ・合同葬儀より費用が掛かる ・火葬ができる車を使用する場合は周囲への配慮が必要。 |
どうしても、合同葬儀よりも費用が掛かってしまいますが、ペットの葬儀はそのペットにとって一生で一度。飼い主と一緒にいられる最後の時間です。
しっかりと感謝の気持ちと愛情を込めた葬儀をおこなえる個別葬儀は個人的におすすめです。
私は、ペットの遺骨をアクセサリーにして身に着けるようにしているのですが、常に一緒にいられるように思えてとても満足していますよ。
合同葬儀
合同葬儀は、複数のペットを一緒に送り出す形式の葬儀です。
費用が個別葬儀よりも抑えられることが魅力であり、同じ日に多くのペットが同時に火葬され、その後の遺骨の取り扱いが行われます。
合同葬儀のメリット | ・個別葬儀より費用が安い。 ・手配が早くできる。 ・ペットを亡くした人が複数人いるから共感を得られて少しでも傷が癒える。 |
合同葬儀のデメリット | ・遺骨を返してもらえない。 ・お別れのセレモニーをしてあげられない。 ・ゆっくりと感傷に浸りにくい。 |
合同葬儀はあなたと同じようにペットを亡くしてしまった方と一緒に葬儀を行うので、個別葬儀に比べて手配がしやすいです。しかし、火葬後の遺骨は返してもらうことができません。他のペットの遺骨と混ざってしまってわからなくなるからです。
もし、遺骨を残しておきたいと思う方は個別葬儀を検討するようにしましょう。
また、合同葬儀の場合は火葬場にいるのは身内だけではありません。そのため、人目を気にして思い出に胸をはせることが難しいという人もいるでしょう。
個別葬儀がいいか合同葬儀がいいかは人によって変わります。あなたがどうしたいか、何を重視するかによって選ぶようにしてくださいね。
犬が死んだときは「死亡届」の手続きが必要
犬が亡くなった場合、自治体に犬の死亡届を提出して登録を抹消することが重要です。
「どうして犬の場合は死亡届が必要なの?」そう思う人もいるかもしれません。しかし、犬を飼うときに登録の届け出をしたと思います。
この登録を維持したままでは、狂犬病などの感染症のワクチン接種通知が届く可能性があります。死亡届を提出しないままにすると、法律(狂犬病予防法)に触れる可能性もあるため、確実に手続きを行いましょう。
死亡届の提出方法は地域によって異なり、窓口での提出が必要な場合もあれば、電子申請システムがある自治体もあります。提出手続きについては、お住まいの地域の自治体に問い合わせて詳細を確認しましょう。
ペットの遺品・形見はどうする?おすすめの供養方法
「愛するペットの遺品はどうしよう…」
「何を残したらいいのかな?」
遺品整理の際にはそんな疑問をお持ちになると思います。
実際、私も大切なペットの葬儀が終わって少し時間が経った後、この問題に直面しました。
いろいろ調べたり考えたりした結果、このような方法が見つかりました。でも、私のおすすめは断然、前者。メモリアルグッズを作ることです。
- 形見・遺品をメモリアルグッズに加工
- 形見・遺品を箱に入れて保管
それぞれについて詳しく解説していきますね。
形見・遺品をメモリアルグッズに加工
ペットの遺品は、メモリアルグッズにすることで思い出を形に残すことができます。例えば、首輪やお気に入りのおもちゃを額に入れたり、アクセサリーにアレンジしたりすることで、愛おしい思い出を永遠に保つことができます。
私のおすすめは遺骨や遺毛を使って作るアクセサリーです。遺骨をアクセサリーにして身につけることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、特に問題はありません。
持ち歩いたり、身に着けられるようなものにしたりすることで、どこに行くにも一緒に行くことができます。
私は実際に作ってみてとっても満足しているので、あなたにも自信をもっておすすめできます。
あなたも大切なペットとの思い出をきれいで身に着けられる形で残しませんか?
形見・遺品を箱に入れて保管
特定の形見をメモリアルグッズにするのではなく、ペットの全ての遺品を箱に入れて保管することもあります。これは将来的に振り返る際に全体的な思い出を大切にできるのが特徴ですね。箱にはペットの名前や年月を記入しておくと、整理しやすくなりますよ。
もし箱で保存する際は、通気性の高いものや、しっかりと密閉できる桐の箱を使用するのがおすすめです。湿気によってカビやダニが発生するのを防ぐことができるでしょう。
ただし、箱に入れて保存するということはそれだけ場所をとることになってしまうので、そこもしっかりと考えた上で判断するようにしましょう。