大切なペットと公園で走り回って遊んだ夕日のまぶしいある日。一緒の布団でくっついて寝る幸せな時間。
どれも大切な思い出です。しかし、もう、新しく思い出を作ることは出来ません。もうこの世にはいなくなってしまったのだから…。
ペットが天国に旅立つ瞬間、心は言葉では表せないほどの喪失感に包まれました。その悲しみに立ち向かうのは容易ではありませんでした。
私は大切なペットのために最後まで幸せにできるように、たくさん調べ、しっかりと送り出すことに決めました。悲しみがあふれる中でいろいろ調べて、満足のいく最後を迎えられたのではないかと思っています。
あなたも、私と同じような気持ちでこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?そんなあなたの力になりたい。私の経験が少しでもあなたの役に立てればと思いこの記事を書きました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 愛する犬が死んでしまった時にやるべきこと
- 【飼い主の最後の仕事】お葬式の種類と選び方
- 愛犬が死んでしまった時にしなければならないこと
- 形見として残せるものには何があるか・おすすめの残し方
- 悲しみと向き合い前を向くための4つの方法
愛する犬が死んでしまった場合は何をしたらいい?
大切な家族の一員である愛犬。そんな愛犬が亡くなってしまった場合は。このようなことをしてあげましょう。
- 姿勢を整える
- 身体を清める
- 棺に入れて安置する
「何をしたらいいのかわからない…」そんな方はまずこれをしてあげてくださいね。
姿勢を整える
大切な飼い犬が死んでしまったら、まずは姿勢を整えてあげましょう。もし死後硬直が始まってしまうと、少ししんどそうに見えてしまう場合があります。
普段寝ているような姿勢のように、体を少し丸めて手足を内側に負った状態にする。
犬によって寝方は異なると思うますが、安置のことを考えると、上記のような形で寝かせてあげると良いですよ。
例えば、手足がピンっと伸びてしまっている状態になっていると、体にすごく力が入っていてしんどそう、疲れそう、そんなイメージを抱きませんか?
最後くらい楽になってほしい。そう思いますよね。死後硬直が始まる前に姿勢を整えてあげると良いでしょう。また、口や目が明いている場合はそっと閉じてあげてください。
死後硬直は、大体死後2時間~3時間ほどで始まり、死後硬直のピークは死後12時間ほどです。
身体を清める
姿勢を整えられたらかわいい愛犬の身体をきれいに清めてあげましょう。毛並みが乱れてしまったいるならブラッシング、肉球や毛が汚れてしまっているなら湿らせた布やガーゼで軽くふき取ってあげると良いですよ。
身体の筋肉が緩んだり、死後硬直が終わったりすると、口やお尻などから体液が漏れ出てしまうかもしれません。その場合も嫌な顔せずきれいにしてあげてくださいね。
愛犬を寝かせてあげる際に、下にペットシーツやタオルなどを敷いておくと、床を汚してしまう心配を軽減できますよ。
棺に入れて安置する
愛犬の身体をきれいに清めた後は、棺に入れて安置してあげましょう。棺が自宅にないという人も多いと思いますが、インターネットでもペットショップでも購入することができるので、検討してみてください。
どうしても愛犬を入れておくための棺がない場合や、届くまでに時間がかかるという場合は、一旦、余っている段ボールに寝かせてあげるといいですよ。
また、寝かせてあげる前にペットシーツやタオルなどで底を埋めて底面が硬くならないようにしてあげてくださいね。
安置する際は愛犬のお腹を冷やしてあげるようにしてください。暖かい場合は腐敗が進みやすくなるので、お部屋の温度も低めに設定すると良いでしょう。
ドライアイスや保冷剤を使ってお腹を冷やしてあげましょう。安置する時間が少し長い場合はドライアイスを用意するのがおすすめです。
【飼い主の最後の仕事】お葬式をして送り出そう
大切な愛犬。飼い主であるあなたの最後の仕事が待っています。お葬式をして天国へ送り出してあげましょう。犬の葬儀の際には、このような2種類の方法があります。
- 火葬
- 埋葬
犬の火葬の特徴・注意点
犬の火葬には「個別葬」と「合同葬」の2種類があります。それぞれの特徴を下記にまとめてみました。どちらにもメリット・デメリットがあるので、しっかりと比較して考えるようにしてくださいね。
個別葬 | ・合同葬に比べて費用が掛かる。 ・愛犬との最後の時間をゆっくり過ごせる。 ・遺骨を手元に返してもらえる。 |
合同葬 | ・ペットを亡くした他の人と一緒だから人目が気になる。 ・遺骨を手元に返してもらえない。 ・個別葬より費用が少し安い。 ・ペットを亡くした他の人がいることで、少し気持ちが紛らわせる。 |
火葬は、それぞれにメリットデメリットがあり、人によって何を大切にしたいかは変わってきます。特に正解はないので、あなたが重視したい点に合わせて考えるといいですよ。
犬の埋葬の特徴・注意点
犬の埋葬は、亡くなったあと、庭などに穴を掘って埋めるやり方です。穴を掘るのが少し大変ですが、火葬をするよりも手間や費用が掛かりません。
ただし、注意点も多くあります。
- 愛犬の身体よりも大幅に深く穴を掘らないといけない
- 埋める場所に気を付ける
愛犬の身体は犬種によってサイズがすごく変わってきますよね。トイプードルならあまり大きくありませんが、ゴールデンレトリバーになると、すごく大きくなります。
穴の深さも、愛犬の身体の大きさに合わせて深く掘るようにしなければなりません。目安として、3倍以上の深さを彫っておくようにしてください。
「そんなに掘らないといけないの?」
「なんでそんなにほらないといけないの?」
そう思う方もいるかもしれません。
でも、もう一度考えてみてください。遺体は放置すると腐敗が進むものですよね。ペットの身体も同じこと、腐敗が進んで虫が湧いたり、異臭の原因になってしまうことだって考えられます。
でも、周りに迷惑をかけないようにしなければなりません。念のため、しっかりと深めに掘って問題にならないように注意するようにしましょう。
庭などの私有地に埋めないと、法律に触れてしまう可能性があります。他人の土地や公共の場所(公園・河川敷等)に埋めないようにしてくださいね。
この法律において「廃棄物」とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であつて、固形状又は液状のもの(放射性物質及びこれによつて汚染された物を除く。)をいう。
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
つまり、遺体は廃棄物として扱われ、もし法律に違反した場合は5年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科されてしまいます。
愛犬が死んでしまった時にしなければならないこと
あなたの飼っている愛犬は地元の地方自治体に登録してありますよね。亡くなってしまったら死亡届を忘れずに提出するようにしましょう。
届け出をするのを忘れてしまうと、狂犬病のワクチンの接種案内がずっと届く形になってしまいます。死後、30日以内に届け出をしないと30万円以下の罰金が科されてしまうかもしれません。(参考:狂犬病予防法)
死亡届のやり方はあなたが住んでいる地域によってやり方は異なりますが、電子申請や窓口などで提出ができるようです。
例えば、東京都港区では、このような記載があります。
犬が亡くなった場合、「飼い犬の死亡届」をお近くの各総合支所に提出してください。
飼っていたペットが死んでしまいました。死亡届は必要ですか。
「飼い犬の死亡届」の提出は電子申請・届出サービスを利用して行うこともできます。
インターネットで調べたり、役所の窓口に行ったりして確認してみてくださいね。
大切な愛犬の形見を残そう
「大切な愛犬がいた証や思い出を形に残しておきたい。」
そう考えるのは私だけではないはず。
どんなものが形見として残せるのか、何を残しておくと良いのか悩んでいるのではないでしょうか?実際、私がそうでした。そこで、私の経験を交えながら、おすすめのものと、残し方について解説していきますね。
どんなものが形見になる?
「愛犬の形見としてどんなものを残しておいたらいいのかわからない…」
そんな方もいるのではないでしょうか?もし形見として何が遺せるのか、どんなものを残そうか迷った場合はこちらを参考にしてみてください。
- 愛犬の好きだったおもちゃ
- 使用していた首輪
- 火葬後の遺骨
- 爪やひげ・毛
- 肉球の型
形見として残しておけるものにはこのようなものがあります。今ここに挙げたものは、保管する際にあまり場所をとりませんし、愛犬の個性や思い出を表現できるものになります。
首輪や遺骨、毛などは加工をして保存することができるので、特におすすめです。どんなものにできるのかを解説していきますね。
遺品を活用しよう
首輪や遺骨、毛などは加工して保存することができます。例えば、首輪はストラップへ、遺骨や毛はアクセサリーやキーホルダーに姿を変えられます。
私は、遺骨をアクセサリーに加工しました。ペットの身体の一部を直接身に着けることに抵抗がある方はキーホルダーやストラップがいいかもしれません。
あなたはこんなものに加工したいといった願望はありますか?もし何かあるのであれば、一度調べてみると良いでしょう。もし調べてもあまり出てこないようなら、ちょくせつといあわせてみるのもおすすめです。
私は、形見を透明なレジンで保存したいと思っていましたが、なかなか見つかりませんでした。でも、直接問い合わせてみて相談すると作成していただけることになったので、聞いてみるのが大事ですよ。
悲しみと向き合い前を向くための4つの方法
いつも一緒にいた家族同然の愛犬もいつかは亡くなってしまいます。どうしても、その現実は避けることができません。悲しむ気持ちは当たり前。でもなかなか立ち直れない…
私も大切なペットを亡くしているので、あなたの気持ちがとてもよくわかります。そこで、私が気持ちを前向き持つために意識したことが少しでも参考になればと思っています。
私は、このようなことをして、前に進んでいきました。
- 周りに打ち明ける
- 犬の遺品を残す
- ちゃんと送り出してあげる
- 無理に克服しようと思わない
周りに打ち明ける
自分一人、家族のみで抱え込むのがつらいという人も多いのではないでしょうか?
・誰かに私のこの気持ちをわかってもらいたい、共感して欲しい
・話や悩みを聞いてほしい
そんな気持ちは誰だってあります。何か悩みごとがあるときには誰かに話したら気が楽になるというお話はよく聞きますよね。それと同じです。
そうはいっても、重すぎて友達に話しにくいと感じる方もいるかもしれません。でも、安心してください。
あなたの周りの人はあなたの話をめんどくさがって聞いてくれない方ばかりですか?おそらくそんなことはないと思います。困っている人の助けになりたいという思いを持っている方の方が多いはず。
もし、それでも話しにくい場合は、SNSで吐き出すのもおすすめですよ。
身近にいないような、自分と同じ価値観の人と繋がるための使い方もいいですが、本音を吐き出す場に使うのもいい使い方だと思いますよ。
犬の遺品を残す
愛犬の遺品をのこしておくのもおすすめです。もちろん、遺品が残っていると思い出してしまって辛いという人もいるかもしれません。そういう人はあまり残しておかない方がいいかもしれませんが、そうでない人は残しておくのがおすすめです。
私はペットの遺骨でアクセサリーを作りました。常に身につけられてどこに行くにも一緒。作ってみてとても満足しています。
ちゃんと送り出してあげる
しっかりと葬儀を行って天国へ送り出してあげることも私の中で大切だったと思います。葬儀をするためにはどうしても費用と時間がかかってしまいますが、大切なペットのためであればあまり気にしませんでした。
もちろん、どうしても時間や費用を確保できないという方もいますが、できる方はしっかりと葬儀をしてあげるのがおすすめです。
もし私が、しっかりと送り出してあげることができなかったら、もっと時間やお金を作って天国へ送り出してあげればよかった…と後悔してしまう気がします。
私は飼い主としてできることを全うしたと思うことで少しは気持ちに余裕が生まれやすいのではないでしょうか?
無理に克服しようと思わないこと
愛犬が死んでしまって、悲しまない人はいません。あなた自身やあなたの周りの人を見てみてください。ご家族や友人が亡くなって全く悲しまないという人はいましたか?
全く悲しくないという人は少数だと思います。愛犬は大切な家族の一員。悲しむのが当たり前です。
前向きになれなかったり、ネガティブになってしまったりするのは仕方のないことです。なかなか立ち直れないことで、あまり自分を責めすぎないようにしましょう。