ストーリー1

一滴の水の物語

第1話:不思議な水という物質

水という物質を考えてみる。

私たちにとって、ごくごく身近な存在すぎてしまうのか、

普段からあまりその存在自体を意識しない。

なんか当たり前に私たちの身近なところにあり、

そのありがたみに気付かぬことも多い。

そもそも水は、水素と酸素とが化学的に結合したもの。

気体と気体とが結合したのに、なぜか通常は液体で存在する物質。

液体だから、かっこたる形をなさない。

しかもすぐに蒸発して水蒸気となるし、

温度を下げれば氷となって固体となる。

この水の存在そのものが禅問答のようでもある。

こんな変幻自在な物質がこの世の中にほかに存在するだろうか? 

第2話:地球誕生と水

気の遠くなりそうな、

およそ40数億年も前に地球は生まれたらしい。その頃は

まだ地球もマグマの塊で、水そのものも存在しなかったという。

そのうちに地球内部からは水蒸気や二酸化炭素、

窒素などが放出され、その水蒸気が雲を作り、雨を降らせた。

最初の雨はそのほとんどが高熱によって蒸発していたが、

そのうちに地球が徐々に冷えてきて、数百年から千年ほど

降り続いた雨がたまって海になったと考えられている。

地球に棲むすべての生き物は、

地球誕生からさらに10億年後に海から生まれ、

育ち、そののちに海で暮らすもの、

陸に上がって暮らすものに分かれていったという。

まさに私たち人間も海から生まれたと言えるだろう。

その証拠に、カラダの約6割は水分であり、

体液の組成もきわめて海の成分に近い。

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